2020年8月最新インドネシア経済情勢
インドネシア中央銀行は、『Presentation of RED』の2020年8月号の中で、インドネシアの信用格付け、政府の新型コロナ対策、第2四半期の国内総生産成長率、インドネシア中銀理事会の結果、最新の金融政策や財政政策など、インドネシア経済の情勢について論じている。
フィッチのインドネシア信用格付け
フィッチはインドネシアの外貨建て長期国債の信用格付け見通しを「BBB」で据え置いた。見通しも「安定的」を維持した。インドネシア中銀は、インドネシア経済の中期的な見通しをフィッチが良好だと判断した結果だの見方を示している。政府債務の対国内総生産比が低いことも評価材料となった。
政府の新型コロナ政策
5つの政策
安全なインドネシア-インドネシア国民をコロナから守る
健康なインドネシア-医療サービスの改革
力のあるインドネシア-国民の購買力を向上させる
成長するインドネシア-国の収入を向上させる
働くインドネシア-労働政策の加速化
戦略
国民の健康を守る
国門の福祉を向上させる
第2四半期の国内総生産成長率
第2四半期(4-6月)のインドネシア経済は年率でマイナス5.32%だった。第1四半期は2.97%のプラス成長だった。中央統計局が発表した。家計消費支出、総固定資本形成、公的支出もマイナスだった。新型コロナ拡大を抑制するための移動制限等が経済に打撃を与えた。IT、上下水、教育、医療、金融、農業以外の全てのセクターでマイナス成長だった。
最新の財政政策
政府は、新型コロナウイルスに対する経済対策として「国家経済復興事業」を始動。
一般家庭に205.2兆ルピアの補助金
中小企業に123.46兆ルピアの補助金
協同組合に169.97兆ルピアの補助金
国有企業に12兆ルピアの補助金
地方政府に15兆ルピアの補助金
外貨準備の分散化に58.87兆ルピアの補助金
インドネシア中銀理事会決定
インドネシアのマクロ経済及び金融システムの安定化のために、インドネシア中銀は次の5つの政策を重要視していくことで合意した。
財政政策
マクロ・プルーデンスな政策
支払いシステムに関する政策
金融システムの深化
関係当局との調整
詳細については、インドネシア中銀のホームページ(Presentation Book - August 2020の項)を参照してください。